警察官になるには!高卒・大卒で警察官になるための方法とは
2018/08/07
2018年2月に、長野県警が平成30年度から、警察官採用試験の受験資格の年齢を、
30歳未満から35歳未満に上限を引き上げる、と発表しました。
上限を35歳未満にしているのは、2017年4月時点では6都県で、
今後も上限を引き上げる県が出てくる可能性があります。
民間企業に就職し、中途で警察官を目指す人にとっては、採用試験を35歳まで受けられるようになったことは嬉しいニュースでしょう。
警察官になるための条件や試験は、月日とともに変化しています。
今回は2018年現在時点の「警察官になるための方法」について簡単に解説していきます。
高卒・大卒で警察官になるには? 高卒・大卒の違いとは?
警察官は高卒でも大卒でもなることができます。
ですが、高卒で警察官になるのと大卒で警察官になるのとでは、その後のキャリアパスや年収などにも違いが出てきます。
高卒で警察官になる場合、高校を卒業した後に、3類試験を受ける必要があります。
合格すれば警察官になれます。
短大または専門学校卒の場合は、2類試験を受けます。
大卒(4年生大学)を卒業した場合は、1類試験を受ける必要があります。
当然、1類試験がもっとも難易度が高く、3類試験がもっとも易しい試験となっています。
「3類試験が一番簡単なんだったら、高校卒業してすぐに警察官の試験を受けたらいいじゃん」と
考えるのは早計です。
なぜなら、給与や昇進という面で、大卒の警察官の方がはるかに優遇されるからです。
高卒でも大卒でも、警察官の試験に合格した人は、最初はみな巡査という階級からスタートします。
同じ階級なのでスタート地点では差がないように見えるのですが内実は違います。
実は、大卒の巡査の方が高卒の巡査よりも、初任給は平均で3万円~5万円ほど
高く設定されているのです。月5万円の差は大きいです。
昇級のスピードも全く違います。
警察官は公務員ですから、勤続年数が上がるにつれて給与がアップします。
また階級が上がると自動的に給与は上がります。
階級をあげるためには、昇進試験を受ける必要がありますが、
この昇進試験はいつでも受けられるというものではありません。
警部に上がるまえでの昇進試験は、大卒の場合2年ごとに受けることができます。
ですが、高卒の場合は4年ごとにしか受験資格が与えられないのです。
いきおい、高卒の警察官は昇級スピードが遅くなる、というわけです。
高卒で警察官を目指す場合は、現場で働き出した後から、自分よりできないやつ(大卒)が自分より早いスピードで出世していく、という場面を目の当たりにしなければならないケースも多々あることを覚悟しておく必要がありそうです。
また、俗に言うキャリア組(国家公務員として警察庁に入庁する人のこと。
一年で10~15名しかいないエリート)になりたいなら、高卒では受験資格がないため、大学を卒業しておく必要があります。
警察官の種類と必要な学歴とは?
次に、警察官になるために必要な学歴についてみていきましょう。
地方警察官
高卒から受験できます。警察庁警察官
俗に言う準キャリアと呼ばれる警察官です。国家一般職試験(旧国家公務員採用2種試験)を受験する必要があります。
国家一般職試験は短大卒・高等専門学校卒から受験できます。
皇宮護衛官
厳密には警察官とは別枠の職種です。天皇や皇族、御所などの護衛が主な職務で、高卒から受験できます。
警察官採用試験の難易度とは?
警察官の採用試験の難易度は、どの試験を受けるかによって若干異なりますが、
4~7倍程度だと考えておいて良いでしょう。
どの試験を受けるかによって倍率は若干ことなり、一番倍率が高いのは2類採用試験だと言われています。
これは1類採用試験の難易度が高いため、2類採用試験に受験者が集中しているためだと見ることもできます。
警察官の採用試験は、簡単とは言えませんが、他の公務員試験の倍率と比べると飛び抜けて高いというわけではありませんから、コツコツ対策すれば合格は不可能ではないでしょう。
警察官のやりがいとは?
どんな仕事でもやりがいがなければ続けていくことは難しいでしょう。
さいごに警察官のやりがいについて確認しておきましょう。
感謝される
警察官として合格したら、まずは巡査として交番勤務に配属されます。交番では様々なお困りごとを解決します。
直接地域住民と関わる機会も多く「ありがとう」と感謝されることも多い仕事なのです。
様々な業務に携われる・ステップアップできる
一口に警察官といっても、その業務は様々です。重要な人物を警護したかと思ったら、ときには汚職などの知能犯を暴くために活躍したりもします。
自分の能力次第で様々な業務に携われ、ステップアップしていくことができるのです。
最後に
今回は、高卒・大卒で警察官になるための試験や、その後のキャリアの違いなどについて解説してきました。警察官を目指している方の参考になれば幸いです。
◆ その他の関連するコラム