でも……
- 依頼するお金が無い
- どこが優良な事務所なのかよくわからない
- バレたら面倒なことになりそう
ここでは元探偵の私が「探偵事務所の料金プランと選び方」をご紹介します。
1時間当たりの料金 × 調査時間 × 調査員の数 = 調査料金
時間制の料金プランはこの形で、これを採用している事務所が最も多いです。
ただし、これはあくまで調査料金のみの費用です。この他に基本料金や、
交通費や書類作成費などの諸経費が別にかかってくるところもあるので、
この点に関しては依頼する事務所に細かく確認する必要があります。
時間制料金プランの平均的な調査員1時間あたりの料金は、5000円~8000円になります。
また、調査員の平均人数は、2名~3名です。
これを例に、料金相場を計算したのが下記の表になります。
浮気調査の料金相場 | ||
---|---|---|
時間 | 調査内容 | 料金 |
30時間 | ||
調査員2名 × 5000円 | 30万円 | |
調査員2名 × 8000円 | 48万円 | |
調査員3名 × 5000円 | 45万円 | |
調査員3名 × 8000円 | 72万円 |
※この料金に諸経費などは含まれていません。
パック制は、いわゆる「まとめ買い」料金です。
15時間、30時間、45時間など一定の調査時間をまとめ買いし、購入したパックの時間内で調査を行います。
パック制の料金には、基本料金、調査料金、諸経費など、浮気調査にかかる全ての費用がまとめられていることが多いです。
(探偵事務所によって異なるため、依頼の際は確認されることをおすすめします。)
このプランのメリットは、調査時間をまとめ買いするため、基本的に他のプランよりも時間あたりの調査費用が安く設定されていることです。
ティッシュなどまとめ買いしたときに1個の単価が安くなるのと同じようなものとお考えください。
そのため、「本当に浮気しているのか、浮気相手はどこの誰か」という段階からの調査など、長期化が予想される場合に向いています。
その反面、調査が短時間で終わっても返金基本的には返金がないため、結果として割高になってしまう可能性もあります。
この点はパック制プランのデメリットです。
着手金 + 成功報酬 = 調査料金
着手金は、調査の成功・失敗を問わず、必ず支払うことの必要な料金で、成功報酬部分のみ調査の結果に左右される料金。
つまり、結果が出なければ報酬金は払わなくてよいということです。
しかし、このシステムはしばしばトラブルを引き起こしがちです。
なぜなら、「何をもって成功とするか」という定義が、依頼者と探偵事務所で食い違っている場合が多いからです。
例えば依頼者としては、浮気の証拠を取得できたら「成功」と考えていたのに、
調査後、探偵事務所の提示してきた成功は、「浮気をしていない」という事実が分かったことが成功。
と、依頼者の考えていた結果とは違う結果であっても成功報酬を請求されることも業者によってはあるようです。
この料金プランの事務所に依頼する場合は、必ず成功の定義を綿密に相談して、
その内容を書類にして取り交わしておきましょう。
完全成功報酬制は、3.でご紹介した成功報酬制の発展型とも言えるものです。
成功報酬制では「着手金」の項目がありましたが、完全成功報酬制は、着手金なしの成功報酬のみで成り立つシステムになります。
つまり、
成功報酬 = 調査料金
です。
そのため、調査が成功しなかった場合は一切の費用が発生しません。
このプランも成功報酬制と同じく、成功条件をよく確認し、探偵事務所側との認識をすり合わせなければ、料金の支払いで探偵トラブルに発展する可能性があります。
調査の成功条件をきっちり決めておけば、完全成功報酬制は依頼者にとても有利なプランです。
ただし、時間制、パック制と比較すると、時間単価は高い傾向にあります。
また、完全成功報酬制をうたいながらも、調査にかかった経費として、別途費用を請求する業者もあるようです。
調査に成功しなかった場合は経費等の請求もないのか、という点も、探偵事務所に確認しておくことをおすすめします。
最初から基本的な経費も含まれるコミコミのパックを利用していても、
事前に設定されている以外の費用が調査中に発生した場合、調査後、追加請求される場合があります。
例えば、調査対象者の突然の旅行。
調査を行っている最中に調査対象者が旅行に出かけてしまったら、その旅行中の尾行にかかる交通費、さらに宿泊を伴った旅行の場合は宿泊費が出張費として別途請求されることになります。
もちろん、旅行中も尾行するか否かは、良心的な探偵事務所の場合、依頼者に尾行を続けるかどうか、確認の連絡が入るはずです。
- 宿泊費
- 交通費
- 機材費
- 施設利用費
- 時間外調査の追加費用
- 調査員入れ替えの費用
また経費だけでなく、調査費用も突然の旅行の場合、追加が必要になってくることも考えられます。
そう頻繁に起こることではありませんが、探偵事務所によって、経費の追加についての設定は違いがあるので、契約前に確認しておくことが必要です。
料金プランはわかったけど、浮気調査をどの料金プランで依頼したらいいの?
そうお考えのみなさん、それケース・バイ・ケースで違ってきます。
なぜなら、依頼するときの条件によって、選ぶべき料金プランが変わってくるからです。
以下に、どういう場合にどの料金プランの事務所を選ぶべきかをご紹介します。
夫が浮気相手といつどこで落ち合うかあらかじめわかっている場合は、時間料金制の事務所をお勧めします。
そこまでわかっていれば、調査が短時間で終わる可能性が高いからです。
夫と浮気相手がいつどこで会っているか把握できていないという場合は、パック制の事務所をお勧めします。
事前情報が少ないと、調査が長引く可能性があるからです。
成功報酬制の事務所をお勧めします。ただし、
依頼の際は「多分浮気してないとは思うんですけど……」と事務所に言うのは控えてください。
成功報酬制の料金プランで依頼を受けることを、渋る可能性があるからです。
もちろん、口コミや金額自体も探偵事務所選びの重要なポイントです。
また、複数の料金プランを採用している事務所も存在します。
そういう事務所に依頼する場合は、調査内容や条件に応じてどの料金プランを選択するのがベストかを、
事務所側とじっくり相談するとよいでしょう。
探偵の調査料金を安く抑えるには、調査料金がどういうふうに算出されているか?
を思い浮かべてみることが鍵になります。
調査依頼を考えている人が探偵を比較検討する時に目安にしやすいのが、『1時間当たりの料金』です。
1人の調査員が1時間調査するにあたって、どのくらいの金額が必要かを掲載しているのですが、
HPなどに掲載されているこの料金、比較する際実はあまり当てになりません。
どこの探偵でも比較されることを考えて足並みがそろっていたり、1時間辺りの単価をかなり安く設定し、
かわりに基本料金を設定して帳尻を合わせたりと様々な料金の工夫がなされている場合があるからです。
実際のところ注目して欲しいのは、『調査時間と調査員の数』。調査に関わる調査員の数が増えれば増えるほど、1時間に消費されていく料金は倍々ゲームのように増えていきます。
一般的な浮気調査で必要とされる調査員の数は、2~3名程度。
よほど難しい調査でない限り、それ以上の人数を投入してもあまり調査力に差が出るわけではありません。
また発覚リスクの低減のためにと人数の増員をしなくても、調査力のある探偵に依頼することで、少ない人数でも発覚リスクを上げることなく、効果的に証拠の取得を行うことができます。
浮気調査の料金相場|調査員の人数別の相場
また、調査を依頼する前に、浮気をしていそうな怪しい日のパターンや状況を無理せず情報収集しておくことで、調査時間を短くすることは知られた話です。
調査力のある探偵を見つけて依頼すること、
事前に浮気に関する情報を集めておくことが、
『調査時間と調査員の数』を抑えることになり、浮気調査の料金を安く抑えることにつながります。
浮気調査の期間を短くして、料金を抑えるテクニックは、下記のページを御覧ください。
浮気調査の調査期間は何日?元探偵が教える日数短縮と料金節約法
調査期間の短縮ができれば、料金をかなり抑えることができますが、調査期間を短くするにはメリットとデメリットもあるので、慎重に日数の調節を行ってください。