■ 偽装盗聴器の種類
盗聴器のなかには偽装盗聴器と呼ばれていて、ペンやコンセントタップなど何かに偽装したタイプの盗聴器があります。
以前は
3口コンセントタップなど種類が限られていたのですが、最近は
USBタイプなど新しいものが開発され、この偽装をうまく使うと盗聴器本体を見つけてもそれが盗聴器であるとは気付かず被害がどんどん増えていくでしょう。
偽装タイプは見た目だけでなく、どれも既存の商品としての性能を備えているのでおそらく会社に設置されていた場合は気付くことはできません。
ただ被害を最小限に食い止めるためにも、偽装タイプの盗聴器が存在すると言う事実だけ知っておいてください。
1.パソコン周辺機器タイプ
パソコンの周辺機器である「
USBメモリ」や「
マウス」に偽装された盗聴器です。
会社で用意されたものを使用している場合は、それが盗聴器であるか判別するのは非常に困難です。
パソコンの電源を入れてそこから電源が供給されるのでパソコンの電源なしでは動くことはできません。
これらの周りには盗聴の危険があるので注意が必要です。
2.文房具タイプ
オフィス用品である「
ボールペン」や「
電卓」などの中に盗聴器が仕掛けられたものです。
ペン型の盗聴器はたくさんのデザインがあるので見た目で特定するのはむずかしいかもしれませんが、ペンをまわして分解すると基盤が出てくるので触れるとわかりやすいタイプに分類されます。
ボイスレコーダーのような録音タイプのものが多いので、ペンを回収してからでないと盗聴した音声を聞くことができません。
3.コンセントタイプ
一番メジャーで良く知られている「
3口コンセントタップ」「
延長コード」に偽装されたタイプです。
コンセントに挿すだけなので、数秒あれば設置をすることができます。
少し目を離した隙に設置される恐れがあるので、友人、引越し業者、宅配業者など仕掛けるチャンスはいくらでもあります。
4.電話モジュラージャックタイプ
電話回線のジャックと「
二股分配機型」「
中継ユニット型」などに繋げるだけで固定電話だけでなく、ワイヤレス子機の盗聴もされてしまいます。
固定電話の盗聴は非常に多く、これ以外にも
保安器の中のヒューズを交換する方法もよく使われる手口で探偵であれば注意深く調べる箇所です。
盗聴器は電源の供給が必要なので、コンセントから直接電源を供給するか電池やバッテリーによって電源を供給しなければいけません。
コンセントから直接電源を供給していた場合は半永久的に盗聴が可能なのでほっとくほど被害は拡大していきます。
電池やバッテリータイプは交換や充電が必要なので、犯人はバッテリーがなくなる頃にかならず回収しにきます。
そのときが犯人特定のチャンスなので、逆に隠しカメラを用意して回収しに来る姿を証拠として撮影しましょう。