相手に気付かれずに自宅内に盗聴器を仕掛けることは、
ピッキングの知識がある盗聴犯であれば簡単に出来ます。
窃盗と違い侵入の痕跡に気付きにくいため、
盗聴器が仕掛けられていた場合に発生する兆候を見て判断しなければいけません。
盗聴器を判断する8つの兆候
この8つの兆候が見られたときに、もしかしたらあなたの自宅に盗聴器が仕掛けられているかもしれません。
1. 見慣れないコンセントタップが付いている
タップ型の盗聴器を仕掛けるのは
コンセントに挿すだけの一番簡単な方法です。
数秒あれば設置可能なので配送業者や修理業者などが自宅に入ったときに仕掛けられている可能性も十分あります。
2. コンセント周辺の埃がなくなっている
コンセント内部に盗聴器を仕掛けた場合、
仕掛けたコンセント周りだけ埃がなくなっています。
部分的に不自然に綺麗になっている箇所があればそこに何か仕掛けられているかもしれません。
3. スマホに見慣れないアプリが入っている
スマホに
遠隔操作アプリを入れて監視するのも最近よく使われる手法です。
数分席を離れている間にアプリを仕込むことは可能なので、不審なアプリがないか一度確認してみましょう。
4. 自宅付近に怪しい車が長時間停まっている
一般的なアナログ盗聴器が仕掛けられていた場合、盗聴器の音を聞く為にはおよそ半径50メートル圏内にいなければいけません。
盗聴の疑いがある場合は不審者や不審車両に注目しましょう。
5. 固定電話で通話中にノイズが聞こえる
固定電話を盗聴するのに保安器のヒューズを盗聴器に変えるのはよく使われる手法の一つです。
もし固定電話に盗聴器が仕掛けられていた場合、
通話中にノイズが聞こえることがあるのでノイズが聞こえた場合は盗聴のサインと思ってください。
6. 以前より無言電話などのいたずら電話が多くなった
無言電話をかけて相手の怖がる反応を楽しむ盗聴犯もいます。
以前より無言電話が多くなった場合、一度盗聴器を疑ったほうが良いかもしれません。
7. 不審な人に後をつけられたことがある
盗聴はストーカーの延長で行なわれることも多くあります。
見ているだけでは満足せず盗聴に発展するケースもあるので、
後ろに不審者がいた場合は盗聴にも注意が必要です。
8. 自分しか知らない情報が他人に漏れていた
犯人は
盗聴で知った情報をつい漏らしてしまうこともあります。
自分しか知らない情報が他人に漏れていた場合は
一度盗聴を疑ったほうが良いかもしれません。
盗聴の兆候が見つかったら
ここで紹介した8つの兆候でいくつか思い当たることがある人は、盗聴されている可能性があります。
盗聴されている場合、機密情報やプライバシーに関する情報が外部に漏れることによって大きな損害を受ける可能性があります。
そのため、速やかに盗聴への対処が必要です。
対処1.盗聴されている場所から離れる
まず、
盗聴されている可能性がある場所から離れ、安全な場所に避難します。
例えば、ワンルームマンションに部屋を借りて暮らしている人が盗聴された場合、一時的に部屋を出て、実家やホテルへ避難します。
避難する際は、戸締まりを必ず行ってください。
盗聴器を仕掛けた犯人が家主が居ない間に自宅へ侵入する可能性があります。
また、盗聴されているのが戸立ての場合、盗聴の危険がある部屋から離れて生活を続けてください。
どうしても部屋や家から離れることが出来ないという場合は、
部屋で音楽を流したり、大事な話はしないで極力静かな生活を心がけます。
対処2.盗聴器を探す
次に、盗聴器を探します。
盗聴器は機材などがあれば自分でも探すことはできますが、より確実性を求めるなら盗聴器発見業者に依頼することを勧めます。
業者に依頼を出して、調査を行うまでに暫く時間がかかります。即日対応してくれる業者もあります。
インターネットからすぐに調査をしてくれる信頼できる業者を見つけてください。
盗聴発見調査の費用は、
ワンルーム(約20u)ほどの大きさの部屋なら、1万円〜2万円で調査ができます。
戸立てになると、調べる場所が広くなるため費用も高くなります。
対処3.盗聴器を撤去する
盗聴発見業者に調べてもらって、盗聴器が見つかった場合、
簡単に取り除くことができる場所なら盗聴器を撤去します。
コンセントタップ型の盗聴器なら、コンセントから抜きさえすれば撤去できます。
しかし、
コンセント内部や壁の中、天井裏などに盗聴器が仕掛けられていた場合、業者に依頼して撤去してもらう必要があります。
また、撤去を行う際には、賃貸住宅なら大家(または管理会社)へ連絡して立会を求めます。
他にも万が一の事を考えて警察官に立会をお願いするのもひとつの方法です。
盗聴の対処で絶対にやってはいけない事
盗聴されていた場合の対処で、絶対にやってはいけない事があります。
- 友達や周囲の人間に盗聴されていた事を言いふらす
- 盗聴器が仕掛けられた部屋(場所)で犯人を貶す
- 盗聴器を自分で無理やり取り除く
盗聴器を仕掛ける犯人は、被害者の知り合いの可能性が非常に高いです。
盗聴事件の事例を見ても、恋人や友人が犯人のケースが多く、盗聴器を取り除くまでは盗聴についてしゃべらないほうがいいでしょう。
また、賃貸の場合、大家(管理会社)に伝えるのも危険です。何故なら盗聴器を仕掛けた犯人が大家の可能性もあるからです。
大家(管理会社)へ盗聴について伝えるタイミングは、盗聴器発見業者に調査を行ってもらう時か、盗聴器を撤去する時がベストだと思われます。
盗聴器が見つかると自分ですぐに撤去する人がいますが、これも危険です。
盗聴器が仕掛けられる場所には、一般の人では手の届かない場所に仕掛けられることがあります。
そうした場所は、盗聴器を取り除くにも資格を持つ専門家に依頼します。
コンセント内部や電話回線などに盗聴器が仕掛けられていた場合は、電気工事士の資格を持つ業者に依頼してください。
このように、対処でもやっていいこと悪いことがあります。
盗聴の心配がある、盗聴器が仕掛けれていたという際には、この対処方法を思い出していただき、正しい対処方法で盗聴器の処置を行ってください。